管理栄養士に離乳食の資格は必要? 栄養士が追加で勉強する意味はある?

食や栄養に関する資格で国内で国家資格は「栄養士」「管理栄養士」のみです。
何か食事や栄養について人に伝えたいと思ったら、栄養士、できたら管理栄養士を取得することがおススメです。

しかし、管理栄養士でも離乳食に関する資格が別途必要になることがあるのか、
管理栄養士が離乳食の資格を取得する意味を詳しく見てみていきます。

管理栄養士は国家資格、離乳食の資格は民間資格

管理栄養士が離乳食の資格を取得する意味を考える前に、
管理栄養士と離乳食の資格の位置付けを確認しておきましょう。

管理栄養士は国家資格で、
管理栄養士国家試験に合格すると厚生労働大臣から免許が交付されます。

管理栄養士になるには、栄養士資格も最低限必要になります。
栄養士も国家資格ですが国家試験は無く都道府県知事から免許が交付されます。

離乳食の資格には
 ・離乳食アドバイザー
 ・離乳食・幼児食コーディネーター
 ・ベビーフードインストラクター
など多くの種類があって、いずれも民間の企業や団体が認定する民間資格です。

試験に合格することを条件にしている資格がほとんどですが国家試験ほど
難易度は高くなく、中にはテキストを見ながら受験できるケースもあります。

資格に優劣は無いものの管理栄養士は食に関する資格としてはトップクラス、
離乳食の資格は、管理栄養士に比べると格が落ちるといったところです。

やっぱり、栄養士・管理栄養士がいいです!!! もし離乳食がわからなくて勉強するなら‥‥くらいです

管理栄養士になるには

管理栄養士になるには管理栄養士国家試験に合格することが必須ですが、
管理栄養士国家試験は誰でも受けられるわけではありません。

管理栄養士国家試験を受けるには栄養士の資格が必要です。

栄養士の資格を取得するには、栄養士養成課程がある大学・短大・専門学校で
2年以上栄養士に必要な知識やスキルを学ばないといけません。

資格取得後栄養士として仕事に従事し、栄養士養成課程を学んだ期間+
実務経験期間が5年以上になると管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。

4年制の大学・専門学校で栄養士養成課程を学んだ場合は4年時に栄養士資格を
取得することができます。

4年制の大学でさらに、管理栄養士の養成課程で学んだ場合は、栄養士資格とともに、
実務経験が無くても管理栄養士国家試験の受験資格が与えられます。
あくまでも受験資格ですので、管理栄養士の国家試験は必ず受ける必要があります。

管理栄養士国家試験が受けられるまでに少なくとも4年かかるので、
思い立ってすぐに取れる資格ではないのです。

離乳食の資格を取得するには

離乳食の資格を取得するには、資格を認定している企業や団体が
提供している講座を受講して試験に合格することが必要です。

ベビーフードインストラクターのように試験だけで取得できる資格もありますが、
ほとんどの離乳食の資格は講座と試験がセットになっています。

管理栄養士のように取得に数年かかるものは無く、
ほとんどの資格が数日から数か月程度の期間で取得できます。

例えば母子栄養協会が認定している離乳食アドバイザーは講座を1日5時間もしくは
2日間で合計5時間受講すれば受験資格が得られるのです。

試験は筆記試験と調理課題で、筆記試験はテキストを見ながらでOK、
調理課題も講座内容に合っていれば上手下手は問われないです。

離乳食・幼児食コーディネーターは取得に4~12か月かかりますが、
1日20分程度の学習時間ですから総学習時間はそれほど多くありません。

こちらは筆記試験のみで調理課題は無く、筆記試験はテキストを見ながらでOKです。
私はこれにお金は払いましたが、実は…テストは受けていません。

あまり悪いことは書きたくないのですが、テキストをみてレベルがわかってしまったというところです。

離乳食の資格の比較記事もあります>>こちら

管理栄養士に離乳食の資格は必要無い?

管理栄養士は食に関する資格ではトップクラスであり、資格試験を受けるのに
必要な栄養士養成過程では離乳食に関する知識やスキルも学びます。

管理栄養士である時点で離乳食についてある程度の知識やスキルは
身に付いているので、離乳食の資格を別途取得する意味は無いと言えば無いです。

ただ管理栄養士は赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年齢・健康状態の人に合った
栄養指導が行える知識やスキルを備えていますが、離乳食の専門家ではありません。

離乳食の専門家ではありませんから、離乳食についての細かい相談や質問を受けると
答えに窮してしまう管理栄養士
もいます。

食の専門家でありながら離乳食の相談や質問に答えられないと管理栄養士として
仕事にならないので、管理栄養士が別途離乳食の資格を取得するケースがあるのです。

離乳食の資格取得で仕事の幅が広がる

管理栄養士にプラスして離乳食の資格を取得することで仕事の幅が広がります。

少子化が進んでいるとは言っても核家族と共働きが一般的となった現代では、
乳幼児を預かる保育所で働く管理栄養士の数が足りていません。

管理栄養士の資格を持っているだけで保育所への就職は有利ですが、
離乳食の資格も持っていることで実務面でプラスとなります。

また離乳食の資格講座を提供している企業や団体の講師になって教鞭を取ったり、
離乳食に関するセミナーや料理教室を開催することも可能です。

希望する仕事に就けない場合でも、離乳食に特化した記事を執筆するライターとして
生きる道もあります。

まとめ

管理栄養士は国家資格で離乳食の資格は民間資格なので、
管理栄養士が無理に離乳食の資格を取る必要は無いかなと個人的に思います。

私は管理栄養士ですが、2種類受けたのですが、ためになったのは、離乳食アドバイザーだけでした。

もうそれが伝えたいだけのこのホームページなんですけどね。

離乳食アドバイザーは1日で取得可能ですし、管理栄養士としての仕事の幅も
広がるので離乳食の資格は取っておいて損はありませんし、食関連のこういう資格ではとにかくまともだと思います。

離乳食アドバイザーのサイト >>こちら