こんにちは。まなママです。
管理栄養士ではありますが、現在は育児中&スキルアップ中です。
そんななかで実は3年ほどずっと気になっていた資格があって、それが「小児栄養分野栄養士」です。ずっと前からできるできる・・・と学会などで言われておりましたが、いつできるのか、どういうものなのか全くわからなかったのですが、2023年6月くらいにできました。
しかも今まで学会でいわれてきて、単位を集めたらできる・・・と言われてきたので、さまざまな学会で単位を集めていたのですが、なんとその単位はほとんど役に立たず、割引程度のレベルというなんとも杜撰なスタート。
それもそのはず、学会ではなく、急に日本栄養士会がやるということになったためです。
全体的にかかった費用や内容についてお話ししようと思います。
特定分野栄養士制度 (日本栄養士会)
特定分野栄養士制度とは、日本栄養士会が既に栄養士や管理栄養士になっている人が特定の研修を受けて試験に合格されたら証される制度です。
あくまでも日本栄養士会が独自に作っている民間資格ですが、栄養士や管理栄養士しか受講できないので、普通の民間資格とは違うような印象はあります。
運営は厚生労働省の予算がついているのでそのあたりも違いますよね!
・特定保健指導担当管理栄養士
・静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士
・在宅訪問管理栄養士
・公認スポーツ栄養士
・食物アレルギー分野管理栄養士・栄養士
・小児栄養分野管理栄養士・栄養士
があります。
友人が食物アレルギー分野をもっているので、気になっていました。
日本小児栄養分野栄養士とは
日本小児栄養分野栄養士 とは、日本栄養士会が独自に設定した特定分野栄養士制度の1つです。
日本栄養士会のホームページには
「こどもの成長・発達を考えながら、こどもとともに保護者へのアプローチである小児栄養の特性を理解した栄養管理の専門家」
とされています。
小児栄養分野栄養士のプログラム
プログラムはとても長く、主に病態と事例研究がほとんどです。
病院にお勤めで小児腎症などの症例を多く抱える人には良さそうです。
ただ動画が30時間ほどあり、それぞれに別の先生が監修しているため、内容が重なっているものも多々ありますし、意見の相違などがみられることもありました。
①事前学習 合計約5時間
生涯教育「基本研修」栄養ケアプロセス4.1~4.5
②動画研修(Step1-3) 合計約 28時間
Step1: 栄養ケアプロセスに基づく小児を対象とした栄養スクリーニングと栄養アセスメント(講義・演習)約2.5時間
Step2:小児期の栄養管理の基本とポイント(講義・演習)約14時間
Step3:各疾患の理解(講義)約11時間
③筆記試験
日本栄養士会指定の日時に、オンラインにて筆記試験を行います。
③事例報告レポート2件提出と筆記試験
実際に「疾患がある小児」のレポートを個人で2件書く もしくは 保育園や学校の事例研究レポート2件でも可。
筆記試験とあわせて報告レポートの審査があり、合格すると5年間のみこの資格得られます。
更新はどのようになっているのかは現時点ではわかっていません。>>詳細(日本栄養士会へ)
小児栄養分野栄養士までの審査
審査の手順や受講資格は下記の通りです
審査に必要な申請資格
- 日本栄養士会の会員である
- 管理栄養士・栄養士として従事した日数が3年以上である
- 所定の研修を修了している
の3つすべてに当てはまっている必要があいrます。
認定されるまでの流れ
- 指定研修(Step1.2.3)の修了
- 事例報告の提出、認定試験(筆記試験)を受ける
- 事例報告の審査結果、認定試験の結果をもって合格
- 「小児栄養分野管理栄養士・栄養士」認定
資格の有効期間:認定日より5年 - 「小児栄養分野管理栄養士・栄養士」認定の更新(5年毎)
受講料(86,000円)
■事前学習:5,500円(税込)
■動画Step1:5,000円(税込)
■動画Step2:13,200円(税込)
■ライブ研修Step2:8,300円(税込)
■動画Step3:26,500円(税込)
■認定試験料 16,500 円(税込)
■認定登録料:11,000 円(税込)
合計 86,000円
小児栄養分野管理栄養士を取得するには、合計86,000円かかります。また、5年に一度の更新料や日本栄養士会の会費がかかります。
*日本栄養士会に入ると割引があり、認定には日本栄養士会に入ることが決まりなので、別途栄養士会に先に入っておくといいでしょう。
*なお日本栄養士会は福島県の場合は福島県栄養士会の場合は初年度会費:15,000円となります。14000円×5年分は別途必要になります。
動画視聴30時間
先生方の講義を30時間聞きました。長いです。ひたすらに長い。
そして内容はほとんどが臨床になります。そこからどのような食事がいいのかというアドバイスはありませんので、こういう人には栄養はこう…というものになります。
管理栄養士ではない栄養士さんでもこのようなものが学ぶことは良いのかわかりませんが、病態に関することを学びたい栄養士さんにはオススメです!
結果、私は申し込んだところまでは受講しましたが、途中でこの講習の高さにきづいてやめました。
小児栄養士研修の受講感想
正直、高い割には何も身につかなかったです。集合研修もグループワークでしたが、結果患者に向けてどのようなアプローチをするかというところの掘り下げには全く時間がさけないので、「こんなプランがいい」というざっくりな話で終わります。
とても残念で、しかも認定試験料などがとても高いことを考えると学びが少なく、残念すぎました。これは私が過度な期待していたからかもしれません。
もう少し子どもの栄養に関してやアプローチがわかればよかったのに。これなら離乳食アドバイザーのほうがよっぽど濃厚でした。
また、この認定試験料などは事前学習動画を受講した後で知り、驚きました。たぶんこれは私の確認不足でしたが、第一回目ということもあり、後出しが多すぎました。
全部で8万6千円とは私には高すぎましたし、この内容が役に立つとは思えません。
少なくとも実地では役立たないです。研究などがあれば役に立つのかわかりませんが、机上の空論だけかたっても保護者は動きませんよね。正直、二度と受けないですし、合格はしましたが、認定のためにお金を払うのはやめようと思います。