資格によってはスクールなどを利用せずに独学のみで取得できることもありますが、
離乳食に関する資格も独学のみで取得可能なのでしょうか?
管理栄養士でもある私がご説明します!
離乳食に関する資格を取得するにはどうすれば良いのか、
独学のみで取得可能なのかについて詳しく見ていきましょう。
離乳食の資格を独学のみで取得
離乳食に関する知識が身に付けられる資格はいくつかありますが、
いずれも現状では、離乳食の資格を独学のみで取得することは難しいです。
ほかの資格なら独学のみで必要な知識を頭に叩き込み、飛び込みで試験を受けて合格すれば取得できるものもあるかもしれませんね。
しかし、離乳食に関する資格のほとんどの民間資格は、資格を認定している機関が開催しているスクールや講座に参加しないと試験が受けられないようになっています。
飛び込みで資格試験に参加することができませんから、独学のみで離乳食に関する資格を取得することは難しいわけです。
うーん。よくできている感じですよね。
独学で資格がとれたらいいのに・・・と私は思いました。
栄養士や管理栄養士も独学のみでは取得できない
食に関する国家資格には、管理栄養士があり、栄養士は都道府県知事の免許を受ける資格です。
これらの資格も独学のみでは取得できません。
栄養士の資格試験を受けるには栄養士に必要な知識が学べる短大や専門学校に
2年以上在籍する必要があります。
管理栄養士は栄養士の資格を持っているか4年制の大学や専門学校で
管理栄養士に必要な知識を学んでいることが受験資格で、さらに国家試験を受ける必要があります。
>>管理栄養士・栄養士とは | 公益社団法人 日本栄養士会 (dietitian.or.jp)
また栄養士や管理栄養士は栄養学に関する高い知識を持っているものの、
離乳食については専門家とは言えません。
これが残念ながら、ほとんど勉強しないんです。栄養士の方なら、ここにご納得いただけるはずです。
離乳食も幼児食もほとんど勉強しないまま卒業できます。なんなら私は国家試験でもある管理栄養士も合格しました!が、試験範囲でもほとんどでません。
実際に保育園に栄養士として勤めている人が別途離乳食に関する資格を取得するケースもあるのです。
そもそも栄養士や管理栄養士は資格取得のハードルが高いですから、
離乳食に関する知識を身に付けるなら民間資格がおすすめです。
独学で取得可能な離乳食に関する資格一覧
独学するなら、市販の本を買って読むのと変わらないのでは?と思うのですが、もしやるなら独学でできるものもみつけましたので、資格の名前だけ欲しいという方におすすめです!
講座ナシ!試験だけで資格取得!ベビーフードインストラクター
離乳食に関する資格で今回調べた限りでは唯一独学で取得可能なのが
「ベビーフードインストラクター」です。
ベビーフードインストラクターはスクールや講座の受講がセットになっておらず、資格試験のみ単独で受けられます。
講座などがなく、いきなり試験ということです。これはなんと最短!
日本インストラクター技術協会の公式サイトから受験申し込みができ、受験料10,000円で在宅受験となります。
合格率は公表されていませんが、70%以上の得点で合格とのことです。
ちょっと私は受験していないので難易度はわかりません。
講座がないので、一般的なことなのかもしれないですね・・・ドキドキ。
ただ離乳食から幼児食まで幅広くカバーしているため、離乳食に特化した資格に比べると離乳食に関する細かい知識が学べない恐れがあります。
また筆記試験のみで調理実習などの実技試験がありませんから、
離乳食を作るのに必要なスキルも身に付かないことも考えられます。
独学同然の離乳食資格講座 離乳食・幼児食コーディネーター
離乳食に関する資格講座の中には独学同然のものもあります。
例えば日本味育協会が認定している「離乳食・幼児食コーディネーター」の講座は
ほぼ独学です。
ユーキャンで受講申し込みをすると自宅に送られてくるテキストやDVDを使って
自分だけで資格勉強を進めていきます。
1日3回まで質問可能で、教材には3回分の添削指導が受けられる課題集が
含まれているので完全に独学とは言えませんが、自分だけのスケジュールでできるということでは
独学といえますね。
ただ特に時間割などは決められていませんし課題集の提出にも期限は無く提出が
必須でもないので、自分でしっかりで計画を立てて勉強を進める必要があるのです。
またDVDやテキストでは離乳食や幼児食の調理について解説されていますが、
調理に関する課題提出や試験はありません。
離乳食や幼児食を一度も調理しなくても資格取得できてしまうため、
しっかりと自覚を持って資格勉強に取り組める人にはいいかもしれません。
好きな時間に受講できる「離乳食アドバイザー」
母子栄養協会の離乳食アドバイザーは私が最終的に行き着いた受講講座です。(離乳食・幼児食コーディネーターも受講しましたがそのあとにやはり離乳食アドバイザーで再学習しました)
離乳食アドバイザーは、独学といえるのかはちょっとわかりません。
事前学習動画で3時間半ほど学習したあと、Zoomで直接講師の先生に教えてもらいます。実際によくある事例があるのでわかりやすかったです。専門家とか離乳食教室をやってみたい方などにおすすめです
独学で資格取得のメリット
独学でやると、
・お金がかからない
・自分のペースで勉強が進められる
といったメリットがありますよね。
なかなか育児などで時間がとれないので、時間の融通やお金がかからないのは魅力です。
でもそれなら離乳食の本と何が違うんだろう???というのは、某通信講座を購入して取り寄せた私の素直な感想です。
そっか・・・・独学でできると思ったけど、これじゃあ本と同じだった・・・
独学で資格取得を目指すデメリット
まず独学で資格取得を目指す場合にはテキストなどの教材を自分で選ばないと
いけません。
掲載されている情報が古い、受験する試験の出題範囲に合っていない教材を選ぶと
勉強する意味が無くなってしまいます。
またメリットである「自分のペースで勉強が進められる」こともデメリットとなりえるのです。
受験日まで逆算して計画が立てられる人ならマイペースで勉強できることは
メリットとなります。
計画が立てられない人だと適切なペース配分ができず、
受験日までに全ての勉強が終わらないといったことも考えられます。
独学で失敗してからスクールや講座を受講するのでは二度手間ですから、
最初からスクールや講座を利用して資格試験に挑戦するのがおすすめです。
まとめ
離乳食に関する資格には独学で取得可能なものもありますし、
スクールや講座の中にも独学同然のものがあります。
ただし独学や独学同然のスクールや講座で資格取得を目指すと、
調理など実技面のスキルが十分に身に付かないこともあるのではないかなと私は思います。
離乳食に関する資格を持っていても実際に離乳食が作れないのでは意味が
ありませんから、できれば実技のスキルが身に付くスクールや講座を利用しましょう。
「離乳食アドバイザー」なら最短1日で資格が取得でき、
試験では調理課題の提出が求められます。
不合格でもずっと合格までサポートしてくれるそうですよ。(私は一発合格でした!嬉!)
離乳食について学びたいなら離乳食アドバイザーの取得を検討してみてください。
簡単に本の内容をさらう感じであれば、簡単で紙のページ数が多い「離乳食・幼児食コーディネーター」もいいですね