離乳食や幼児食の資格を保育士は持っておくべき?

保育所や保育園で預かった子供の食事をお世話するのも保育士の仕事で、
保護者から子供の食事について相談を受けることもあります。

乳幼児期の子供にとっての食事はその後の食生活を大きく左右しますから、
保育士にも離乳食や幼児食に関する正しい知識とスキルが求められるのです。

離乳食や幼児食は食事の基礎練習

生後5~6か月からミルクと並行して離乳食を食べ始めて、
1歳6か月頃からは固形物の割合が増えた幼児食を食べ始めます。

大人にとっての食事は栄養補給が主な目的ですが、離乳食や幼児食は乳幼児期の
子供にとって栄養補給とともに食事の基礎練習の意味合いもあるのです。

口に入れた食べ物を歯で噛んで飲み込むことは大人は当たり前にできますが、
乳幼児期の子供にはそれを教えてあげることが必要です。

離乳食や幼児食でしっかりと基礎練習ができていないと口に入れた食べ物を
全て丸のみしたり、噛むだけで飲み込まないといったことが出てきます。

食べ物によっては丸のみすると食道を傷付ける恐れがありますし、
何より消化器官が未発達の乳幼児だと消化不良を起こしてお腹を下してしまいます。

噛んだ食べ物を飲み込むことを教えないと飲み込む力が付かずに、
飲み込みたいけど飲み込めないことになる恐れもあるのです。

食事のたびに吐いたりお腹を下すようでは食べること自体が嫌いになり、
心身の成長に必要な栄養分が十分に摂取できなくなります。

保育士は乳幼児の食事の3分の1を担っている

保育所や保育園で預かっている乳幼児の多くは3食中少なくとも1食を
保育所や保育園で摂ります。

乳幼児の食事は食べ物を噛むこと飲み込むことを教える食育の機会でもあり、
保育士は乳幼児の食育の3分の1を担っていることになるわけです。

乳幼児期の食事がその後の食生活に大きな影響を与えることを考えると、保育士は
離乳食や幼児食について正しい知識やスキルを身に付けておかないといけません。

保育士の国家試験には「子どもの食と栄養」という科目があり、
短大や大学の保育士養成課程では離乳食や幼児食について学びます。

既に学んでいるので離乳食や幼児食についてのある程度の知識やスキルは
身に付いているものの十分とは言えません。

養成課程で学ぶのは保育の一環としての食事であり、
離乳食や幼児食に特化した教育を受けているわけではないのです。

離乳食や幼児食の資格講座では保育士養成課程では学ばない細かい部分まで
学べます。

保育士として乳幼児の食育の一端を担うのなら、できれば保育士資格とは別に
離乳食や幼児食の資格を取得しておいた方が良いわけです。

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保護者から子供の食事に関する相談をされることも

保育所や保育園に保育士として勤めていると、
保護者から子供の食事に関する相談を受けることもあります。

相談に対して適切なアドバイスをするには、
離乳食や幼児食に関する正しい知識やスキルが欠かせません。

子供には個性があって保護者が抱える悩みは千差万別ですから、
保育士になるために勉強したことだけでは十分にカバーできない恐れがあるのです。

相談にしっかりと応えられないと保護者に不信感を持たれ、
ひいては保育所や保育園の評判を下げることにも繋がりかねません。

そういったことにならないよう保育士は別途離乳食や幼児食の資格を持っておくのが
おすすめです。

保育士におすすめの離乳食や幼児食の資格

離乳食や幼児食の資格にはたくさんの種類がありますが、
その中でも保育士が取得するのにおすすめの資格を紹介します。

保育士におすすめの離乳食・幼児食の資格は「離乳食アドバイザー」
「幼児食アドバイザー」です。

別々の資格ですがどちらも母子栄養協会が認定する民間資格で、
同時に受講申し込みができます。

離乳食アドバイザー・幼児食アドバイザーがおすすめの理由は
何と言っても短期間で取得が可能ということです。

1日に5時間もしくは2日間で合計5時間のオンライン講義を受講して
筆記試験と調理課題をパスすれば資格取得となります。

受講時間は長いものの1~2日で取れるので、
資格勉強が保育士の仕事を邪魔せずに済みます。

受講料は41,000円、2つ同時申し込みで80,000円と高めですが、
短期間で離乳食や幼児食の正しい知識やスキルが身に付くのでおすすめです。

離乳食アドバイザー・幼児食アドバイザー 取得

離乳食・幼児食コーディネーター

保育士におすすめする離乳食や幼児食の資格としてもう1つ
「離乳食・幼児食コーディネーター」があります。

日本味育協会が認定している民間資格で、ユーキャンで受講申し込みができます。

私も最初、申し込みをしました!

離乳食と幼児食が1つの講座で学べて、
受講料は32,000円とリーズナブルでコスパの高い資格講座です。

受講期間は標準で4か月、最大で12か月と長めですが、
1日20分程度の学習でOKなので保育士の傍らでも続けやすいです。

オンライン講義ではなくテキストとDVDなどの教材を使った自己学習で、内容は一般書とほぼ同じですが
冊子が多いので勉強した気になれます!
離乳食・幼児食コーディネーター はこちら

まとめ

離乳食や幼児食は乳幼児のその後の食事を大きく左右しますから、その一端を担う
保育士にも離乳食や幼児食についての正しい知識とスキルが求められます。

保育士資格に比べると離乳食や幼児食の資格は簡単に取れますから、
紹介した資格を含めて取得を検討してみてください。

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